ダンボールの構造と強度
ダンボールは素材や構造によって、強度が異なります。
非常に高い強度のダンボールでは、木箱の代用で精密機器などの梱包・運搬が可能です。
今回はダンボールの構造と強度を見ていきます。
ぜひ最後までご覧ください。
▼ダンボールの構造と強度
一般的なダンボールは、3重構造です。
ライナと呼ばれるボール紙が2枚と波形に成型された中芯をのりで貼り合わせたものをダンボールと呼びます。
強度はフルートの種類とライナの組み合わせで決まります。
厚くて材質が丈夫であるほど強度が高くなります。
■ライナの種類
ライナは強度を維持するためのものです。
表と裏で中芯を挟んで接着することで外からの圧力が直接中芯に伝わらないように保護します。
種類 古紙含有率 1㎡当たりの重さ 用途など
C5 90%以上 160~180g 軽量の品物・仕切りなどにも使われる
C6 90%以上 160~180g 最近は需要無くK5で代用されている
K5 50%以上 170~180g 一般的に使われるダンボールの規格
K6 50%以上 210~220g 引っ越し用など、重量のある品物向き
K7 50%以上 260~280g 輸出用など向き・一般には流通しない
■フルートの種類
ダンボール板の種類を表します。
JISによって30cmあたりの波型の数、板の厚みが決められています。
種類 厚み 波の数 用途
Aフルート 5mm 34±2個 一般的なダンボール。青果用・引っ越し用
Bフルート 2.5~2.8mm 50±2個 小さく軽量なもの・内装箱を梱包する際に使用
Cフルート 3.5~3.8mm 40±2個 欧米を中心に世界各国で主流のダンボール
Wフルート 8mm ------- AフルートとBフルートを貼り合わせたもの
Eフルート 1.1~1.15mm 90±5個 波の数は実際は80程度のものも存在する
▼まとめ
今回はダンボールの構造と強度を見て参りました。
ダンボールの強度は非常に重要です。
今回の記事を参考にしていただいて知識を身に付けていただければ、引っ越しの際や荷物の発送がスムーズにできるでしょう。
当社でもダンボールを製造しております。
豊かな暮らしを身近で支える段ボールと紙器の加工製造と品質向上に努めております。
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